このブログを読む前に一つだけ。思いっきりネタバレします。
このブログは、映画のストーリーがどう組み立てられているかを明らかにするために、一度ぶっ壊して(分解して)解説することを目的にしています。内容のネタバレが前提となりますので、一度観てから読むことをおすすめします。
インターステラーをぶっ壊せ!!
始まります。
今回の題材も超有名作品。言わずと知れた、クリストファー・ノーラン監督の最高傑作の一つ、『インターステラー』。ストーリーはもちろんのこと、宇宙について、物理学について、特に重力に関する事柄については、極めて正確な描写をしていることが有名な映画でもある。ブラックホールの再現については、映画の公開以後、ブラックホールのイメージがインターステラー化するほどいろいろな方面に影響があった21世紀を代表する映画だ。

ブレイク・スナイダー・ビート・シート
そんなインターステラーを、どんな鈍器でぶっ壊していくか。今回は「ブレイク・スナイダー・ビート・シート」というこれまた強力な武器でもって今回はぶっ壊していきたいと思う。
まず、そのブレイクなんとかって鈍器はなにかと言いますと、映画の構成用テンプレートだ。
映画を構成する最低限の要素を15のパーツに分けたもの。前回解説したクリストファー・ボグラーのヒーローズジャーニーの12のステージに似ているけれど、こちらは映画製作に特化していて、映画の脚本執筆をする人たちにとってのより実践的なテンプレートになっている。
このテンプレートを考えたお方が、テンプレの名前にも入っている、ブレイク・スナイダー氏だ。

彼はアメリカの脚本家であり、自分で執筆した脚本をいくつもハリウッドに売りさばき、何百万ドルも稼いだやり手脚本だ。残念ながら51歳という若さでこの世を去ってしまったが、その彼のノウハウを詰め込んだ著書「SAVE THE CATの法則 」は脚本を執筆する世界中の者たちの羅針盤となって令和の今も生き続けている。
もしキミがシナリオを書きたいって人なら、シド・フィールドに続いてこの本を読んだらいいと思う。彼もまたシド・フィールドの三幕構成を基本においているから。むしろシド・フィールドより先でもいいかも。なぜならとても実践的で、しかも読みやすくてわかりやすいから。特にハリウッド映画に自分の脚本を売り込みたいという猛者であればなおさらかもしれない。
詳しくは、順を追って説明していくけれど、ブレイク・スナイダー・ビート・シートの15のパーツは下記のような構成になっている。
- オープニングイメージ
- テーマの提示
- セットアップ
- きっかけ
- 悩みのとき
- 第一ターニングポイント
- サブプロット
- お楽しみ
- ミッド・ポイント
- 迫りくる悪い奴ら
- すべてを失って
- 心の暗闇
- 第二ターニングポイント
- フィナーレ
- ファイナル・イメージ
見て分かる通り、ヒーローズジャーニーの12のステージと比べて説明が必要そうな難しい言葉は使わず、とてもイメージしやすい単語が並んでいる。それがこのテンプレートのコンセプトでもある。誰にでもわかりやすく、手軽に売れる脚本が書けちゃいます☆みたいな感じ。
インターステラーについて
お次は題材のインターステラーについて。正直、こんなブログでネタバレする前にまっさらな状態で一度鑑賞することを強くオススメしたい。まずは一度観よう。
映画の概要はこちら。

『インターステラー』(原題: Interstellar) 2014年 アメリカ
監督 クリストファー・ノーラン
脚本 ジョナサン・ノーラン&クリストファー・ノーランあらすじ
近未来、食糧難と気候変動で滅びゆく地球。元宇宙飛行士のクーパーは、NASAの極秘計画に参加し、人類の新たな移住先を探すため宇宙へ旅立つ。目的地は、ワームホールの先に存在するかもしれない居住可能な惑星。愛する娘を地球に残し、彼は時空を超える過酷なミッションに挑む。父と娘の絆、科学と時間の謎が交差する、壮大なSFヒューマンドラマ。
長さは2時間50分くらいあるし、小難しい言葉や法則がたくさんでてくるので、一度で理解する難易度は恐ろしく高い。けれど、語の構成自体はとてもシンプルで王道な創りになっている。科学・物理的考察とか、製作の裏側みたいなのはたくさんおもしろいブログやYoutubeがあるので、それは他の人に任せて、本ブログは、今回も物語の構成にフォーカスして解説していきたい。
次回は、第一幕から。大事な大事なオープニングイメージ、テーマの提示、セットアップから始めたいと思う。
映画は、みんな素晴らしい。

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